PROJECT
01

NTTデータグループに所属するすべての従業員が、
健康的にいきいきと働ける環境をつくりあげる。

OUTLINE
経済産業省によって2016年度に創設された「健康経営優良法人認定制度」。これは、従業員の健康管理を経営的な視点で考える“健康経営”に基づき、その健康増進につながる戦略を実践している優良な法人を顕彰する制度である。NTTデータグループでは、当時よりこの“健康経営”に注力しようと模索していたものの、その具体策に踏み出すことができないでいた。そんな中、労働支援や健康推進に携わっていたNTTデータマネジメントサービスの人事サービス事業部にて、2020年8月に健康経営推進に関するコンサルティングサービスプロジェクトが発足。NTTデータグループの経営方針を理解し、寄り添った提案ができるというグループならではの強みを活かし、「健康経営を実現するために何を実践すべきか」を考え、グループ内のお客様の働きやすい環境づくりに尽力している。そうしてこれまでに携わってきたお客様のうちの1社は、コンサルティングを開始した初年度で「健康経営優良法人ホワイト500」を獲得。約3年経った現在もサポートを継続するなど、サービスの質を上げながら、彼らにしか生み出すことのできない価値を提供し続けている。

PROFILE

昼間 睦
人事サービス事業部
福利厚生サービス部
2013年入社 主任

前職で人事や総務を経験後、当社には中途で入社。以来、人事サービス事業部に配属され、住宅関連制度業務、健康推進業務に従事し、NTTデータの人事本部健康推進室への出向を経験。さらには産休育休を経て、現在に至る。

清水 健士
人事サービス事業部
福利厚生サービス部
2009年入社 課長代理

新卒で入社後、人事サービス事業部の前身組織に配属され、社会保険、住宅関連制度業務に従事し、NTTデータの人事本部労務厚生担当への出向を経験。現在は労働・健康グループの課長代理として労働時間と健康推進、両方のチームメンバ約20名をリードする。

CHAPTER / 01

同じグループ会社だからこそ、一番の理解者になれる

清水
プロジェクトのきっかけは、2016年度に創設された「健康経営優良法人認定制度」により、NTTデータグループ全体で健康経営への取り組みが掲げられたことでした。最初は、健康経営とは一体何だろう?と考えるところからはじまったことを覚えています。そんな中、お客様であるグループ各社の担当者の皆さんと関わるうちに、労働支援と健康推進を行う人事サービス事業部だからこそできるサポートがあると考えるようになり、2020年に「健康経営コンサルティングサービス」を立ち上げたんですよね。
昼間
そうですね。今回立ち上げたこのサービスは、私たちにとって初めての“コンサルティングサービス”で、本当に何もかもがゼロからのスタートだったことが最大の特徴かと思います。最初はお客様にどんなサービスを提供したらよいのか、手探りの状態が続きました。しかし、そんな状況の中でも「お客様を心から健康にしたい」という気持ちをメンバー全員が強く持っていて、それが自然と行動にも現れていたように感じます。
清水
また、お客様自身が前向きに取り組んでくださるため、私たちも心からお客様のお役に立てるようなサービスへと育てていきたいと思い、仕事に取り組めていますよね。こうした相乗効果も、プロジェクト成功の要因の一つかもしれません。
昼間
たしかに、お客様の前向きさには何度も助けていただきました。お客様と一体となって施策を考えていくことそのものが楽しくて、私自身の活力にもなっています。そうした取り組みの結果、信頼関係を築くことができたのは嬉しいですね。
清水
そうですよね。また、私たちはお客様と同じNTTデータグループでありながらも、第三者の目線を持っています。これが、他のコンサルティング企業には真似できない最大の強みであり、しっかりとグループの内情を理解した上でコンサルティングができるので、そこに魅力を感じてもらえたのだと思っています。
昼間
それは大きいですよね!グループの方針をお伝えして、それに沿った形でサービスの提供ができるのは、本当に私たちならでは。そういった意味でも、本音を話しやすい唯一無二の存在になれたのだと思います。

CHAPTER / 02

お客様との対話から、本当の課題や悩みを紐解いていく

清水
このプロジェクトは昼間さんを中心に進めてもらっていますが、仕事に取り組む中でどんなところに難しさを感じていますか?
昼間
私が感じているのは、「健康」が抽象的なものであることから、ゴールが企業によっても異なる部分でしょうか……。私たちはお客様ごとに課題を分析した上で、労働時間削減や健康診断受診勧奨・項目検討、さらには従業員のみなさんの運動機会創出などの施策のご提案から効果検証まで一貫して行います。施策を進める中で一つひとつの項目の数字は見えてきますが、何をもってゴールと言えるのかは、私たちだけで決められるものではありません。そうした部分をお客様とすり合わせながら決定していく部分には、今もなお苦労しています。清水さんはどうお考えですか?
清水
私も基本的に昼間さんと同じ意見ですね。健康経営の効果は、すぐに目に見えるものではありません。そのため、長期で施策を考えていかなければならない部分にも難しさを感じますよね。また、こうして長い時間をかけてお客様に寄り添っていくからこそ、サービスを継続したいと思ってもらえるような取り組みをしなければならないと考えています。
昼間
おっしゃる通りですね。だからこそ、私もなるべくお客様の企業に訪問し、直接お話をする時間をつくっていただけるように心がけています。そうした中で、リーダー層の方、担当者の方、医療スタッフの方など、様々な立場の方々とお話して、それぞれが考えている困りごとやこの先やりたいことを相談いただけると嬉しいですね。対話から得られるものや見えてくる問題はたくさんあると感じます。
清水
私たちの仕事は、企業風土や社風なども関係していくものですから、その場の空気を感じ取るという意味でも、素晴らしい心がけだと思います。また、「NTTデータグループ全体の健康経営」に向け、経営層の方々をどう巻き込むかは、私たちの課題の一つですよね。企業や従業員へのメリット、さらにはこのサービスを長期継続していただくことのメリットを分かりやすく経営層に提示することで、いかに「健康経営に投資をしてみよう」と思っていただけるかが、腕の見せどころだと考えています。
昼間
そうですね。経営層の方々に刺さるアプローチの仕方や提案方法の模索は、私たちの課題でもあると実感しています。

CHAPTER / 03

私たち自身の健康経営の実現が、良いサービスにつながると信じて

昼間
私は、このプロジェクトを通じて得られた経験や、成長できた部分が数多くあると感じています。清水さんは率直にどう感じていますか?
清水
私も学んだことはたくさんありますね。一番は、課長代理としての在り方でしょうか。もともと、私は労働支援チームのリーダーとして前面に出て仕事をしていたのですが、その後、課長代理に昇進したことで、自身の働き方や振る舞い方に迷いが生まれていました。そんな時、このプロジェクトが立ち上がり、昼間さんにメインの担当はお任せする形で、私は一歩引いたところから全体の事業計画や方向性の決定などに携わらせてもらったんですね。結果、昼間さんの特長を活かすこともできましたし、私も課長代理としての役割を果たすことができたのではないかと実感しています。昼間さんはどんなところに成長を感じていますか?
昼間
ありがとうございます。私も、皆さんのサポートのおかげで、自分らしく良い働き方ができていると感じています。私が最も成長を感じるのは、このプロジェクトを一通りやり切れたことですね。これまでの業務は、健康診断の提案や産業医の紹介など、ある程度フレームが決まっていたと思うんです。しかし、今回は全部一からのスタート。何もないからこそ難しく、プレッシャーも多々ありましたが、そんな中でもお客様からの評価につながるところまでサービスを育てられたことに、本当に成長を感じました。加えて、私は育児休暇から復帰してこのプロジェクトに参画しました。時短勤務で時間に制約がある中で新しいサービスを生み出せたことも、自信につながりましたね。
清水
それは本当にすごいことですよね。当社の良いロールモデルにもなれたのではないかと思います。また、私たちのサービスは、NTTデータグループ全体や当社にどんな影響を与えられていると感じていますか?
昼間
少子高齢化やCOVID-19の影響などが叫ばれる中、「健康」を軸にしたビジネスは、この先多くの可能性を秘めていると考えています。だからこそ、新しく一歩踏み出した今回のサービスは、お客様はもちろん、当社にとっても新しい可能性を広げるものになるのではないかと思っています。
清水
そうですね。私は、このサービスは当社の企業理念やビジョンをダイレクトに体現していると考えています。それゆえに、自社の健康経営にも力を入れなければ説得力に欠けてしまうため、当社の中でどう健康経営を推進していくかを考える一つのきっかけにもなっていると感じています。こうした自社での取り組みが、お客様にも納得いただけるサービスへとつながっていくといいですよね。昼間さん、これからも一緒に頑張っていきましょう。
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